こんにちは、タケシです。
この記事は、TOEIC970点を所得した視点から、これまでに使った英語の参考書をレビューするコーナーです。
その他の参考書レビューが見たい方はこちらから。
今回は『語源で英単語(増補改訂版)』をレビュー!
語源も同時に学べる単語帳で、英単語力の底上げに役に立つと期待して使っていました。
さきに結論だけいうと、めっちゃくちゃいい単語帳。超おすすめ!
語源で英単語の概要|語源の可能性は無限大
語源で英単語は、語源を利用して英単語を覚えるのがコンセプトの英単語帳。
語源を利用することによるメリットは2つ。
- 語源と関連付けて、連想式に単語が覚えやすい
- イメージで印象付けられるので、忘れにくい
- 語源から、知らない単語の推測ができる
例えば、語源『ped』は足という意味を持っています。
peddal (ペダル)やpedicure (ペディキュア)も、この語源『ped』を知っていれば、スッと覚えることができます。
また語源を知っていると、イメージで強く印象づけられるので、単語が覚えやすく忘れにくいです。
それでは、ちょっと難易度の高い単語『impede』はどうでしょうか。
これは im + ped(e) という風に分解できます。そして、
im (中に) + ped(e) (足)
→中に足を入れる
→妨げる
となり、『impede』は妨げるという意味です。
こんな風にちょっと知らない単語が出てきたときにも、語源から意味を推測することが可能。
このように、語源を知っているといいことだらけ!
語源の可能性は無限大!
語源を勉強することで、超効率的に英語力の向上と単語力の底上げが可能です。
語源で英単語の内容|中身をちょい見せ
見開きで1セット
語源で英単語は上の写真のように見開きで1語源1セット。
イラストも豊富でゆとりのある構成。とっても見やすいデザイン。
構成は、こんな感じ。
- 左上:イラストでパッと理解
- 左下:クイズ形式でトレーニング
- 右ページ:英単語と意味
- 右端:語源de連想|単語を語源で分解
特にイラストとクイズで直感的に語源に慣れ親しめるところが超お気に入り。
ちょっと分かりにくい語源でも、イラストで「あっあれね!」とスッと理解しやすいです。
収録語数はおよそ1500語
1セットあたり約10語の単語を掲載。
150セットあるので、収録語数はおよそ1500語。
単語のレベルとしては、低いものから高いものまでそろっている印象。
これまでに単語帳を1,2冊仕上げた方なら50%~70%は知っている単語になると思います。
CD音源は英語のみ
CD音源は英単語に続けて、その例文が読み上げられる形式。日本語はありません。
英単語、その例文
→英単語、その例文
→(以下くりかえし)
という感じ。
個人的には、この英語だけの音源のほうが好み。
英単語を聞いた後に、その意味を考えてトレーニングできるから!
また、このCDは見開き1セットごとに、音声が細かく分かれている点もGOOD。
苦手なところだけカンタンに聞き返せます!
タケシ流の語源で英単語の使い方
1日10語源、1時間弱くらい
タケシ流の語源で英単語を使った英単語の勉強法について紹介します!
ぼくは1日10語源(見開き10ページ)を目安に単語帳を使っていました。
見開きにおよそ10単語のっているので、毎日100単語くらいですね。
ただ知っている単語も多いので、初めましての単語はそこまで多くないので、サクサク進んだ印象。
ぼくは1日当たり1時間弱くらいかかりました。
全範囲2周は最低でもして、苦手なところは20周はしました。
だいたい数か月で全範囲マスターしました。
マークを使いこなして、効率的に英単語を覚える方法
ただ、単純に全範囲を20周もするのは時間がかかりすぎます。
だから、ぼくいつもマークを使い分けて、効率的に単語を覚えています。
具体的には、ぼくが使っていたマークは4つ。(下に行くほど難しい)
- 〇:すでに知っている単語
- マークなし:なんとなくわかっている単語
- 緑マーカー:なかなか覚えられない単語
- 赤マーカー:何回やっても覚えられない単語
実際にぼくの語源で英単語の中身はこんな感じ。
さっき紹介した4つのマークを使い分けています。
ここでワンポイントアドバイスですが、一周目に緑や赤マーカーをいれるのはやめておきましょう。
単語帳がぐちゃぐちゃになってしまいます。
一周目は〇(すでに知っている単語)の単語だけマークするのがオススメ。
そして二周目は、
- 〇:ほぼ見ない
- マークなし:たまに見る
- 緑マーカー:がんばる
- 赤マーカー:にらみつける
という具合にします。
すると、一周目よりも見るべき単語が少なくなって、二周目は早く終わります。
一周するごとにマークを付け替えてみると、だんだん単語帳がコンパクトになって効率的に勉強できるようになりますよ!
英単語の覚え方に関しては、まだまだ書き足りないくらいなので、また別記事で紹介しますね。
語源で英単語の良いところ・悪いところ
つづいて、実際に使ってみてわかった、語源で英単語の良いところと悪いところを紹介します。
まずは良いところから!
◎良いところ①集中的に語源を勉強できる
先ほども書きましたが、語源を勉強することによって得られるメリットはすごい。
- 語源と関連付けて、連想式に単語が覚えやすい
- イメージで印象付けられるので、忘れにくい
- 語源から、知らない単語の推測ができる
ぼくも以前から語源は大事だぞって聞いたことがあったので、普段辞書を引くときに語源に注目していました。
でもイマイチ情報を整理できなくて、身につかずじまい。
だからこの語源で英単語でまとめて語源の勉強ができたのはとても良かったです。
◎良いところ②様々な角度から楽しく覚えられる
この語源で英単語のいいところは、とっても見やすいデザイン!
見開き1セットに1語源+10単語とゆとりのある構成。
また、イラストやクイズを用いて、感覚的に楽しく学習することができます。
そして各単語についた語源de連想では、単語を語源単位に分解してくれているので、とっても理解しやすい!
イラストやクイズ、語源など、様々な角度から英単語を楽しく覚えられるのが、とてもGOOD。
×悪いところ|ちょっと語源が強引なときがある
つづいて悪いところ。
基本的にとってもいい単語帳なのですが、語源が強引なときがたまにあります。
例えば、『averse』
これは a(d) (~の方へ) + verse (回す、向く) という風に分解できます。
verseは『reverse(裏返す)』 re(後ろに) + verse(回す) から連想すれば理解しやすいと思います。
それで、『averse』ですが、
a(d) (~の方へ) + verse (向く)
→向かい合っている
→嫌って
となって、”嫌って”という意味の形容詞です。
「ちょっと無理がないか?」「その方向を向いているから好きなんじゃないのか?」って思いませんか?(笑)
こういう語源に無理があるのがたまにあります。
でも、語源が強引なのってしょうがないことだとも思うんですよね。
言葉って大昔にできて、だんだんと形を変えて現代に伝えられています。
だから語源で説明できないor無理があることは当然。
日本語でも、漢字の成り立ちとかなかなか強引なところあるじゃないですか(笑)
あれと同じですよね。ご愛嬌ってことで(笑)
総合評価|語源で英単語は単語力の底上げにおすすめ!
ここで語源で英単語の特徴をまとめておきます。
- 語源と関連付けて、連想式に単語が覚えやすい
- イメージで印象付けられるので、忘れにくい
- 語源から、知らない単語の推測ができるようになる
- ゆとりのあるデザインで超見やすい
- たまに語源が強引だけどご愛嬌(笑)
結論として、この語源で英単語は超オススメ。
英語力の向上と単語力の底上げにめっちゃ役立ちます。
でも「TOEIC900点を超えるために必須か?」と聞かれるとNOですね。あれば強いって感じです。
TOEICにフォーカスしていないので、TOEICっぽい単語はそんなに多くないかも。
実際ぼくは905点を取った時にはこの本に手を付けていませんでした。
しかし、語源で英単語をやり終えてから受けたTOEICでは970点を取りました!この単語帳からもいくつか出たのがとても印象に残っています。
だから、900点越えには必要ないかもだけど、やっていれば強いよっていう感じ。
というわけで総合評価はこちら!
あっ最後に、これから英語の勉強を始めようしている方が、一冊目の単語帳にこの語源で英単語を選ぶのはオススメしません。
というのも、ある程度単語力がないと語源の勉強はしんどいと思うからです。
ある程度単語を知っていれば語源を勉強するときに、知っている単語から「あれね!」感があって語源を理解しやすいです。
しかし、全然単語を知らない状態だと、語源のイメージがしにくく苦戦しそう。
だから二冊目の英単語帳としてはとても優秀だと思います!
これから英語を勉強される方は、まずシステム英単語やターゲット1900など有名どころから始めるのがいいと思います。
他にも英語の参考書レビューしています!
他にもこれまでに使った英語の参考書をレビューしています!
その他の参考書レビューが見たい方はこちらからどうぞ。
それでは、良い英語ライフをー!
コメントを残す