英語の勉強をしていると、eの逆さまの発音記号を見かけることがないでしょうか?
ə
これです、これ。
どう読むのかわからなくて調べるのも難しいですよね。
- 「e の逆さまってどういうこと?」
- 「そもそも ə ってなんて呼べばいいの?」
- 「ə の発音の仕方は?」
いろいろ疑問点があると思います。
この記事では、 ə (eの逆さま)の読み方について徹底解説していきます!
ə (eの逆さま)はシュワサウンド!あいまいに読まれる発音記号
ズバリ、発音記号 ə はシュワサウンド(schwa sound)と呼ばれる音(シュワサウンドという名前は覚えなくてOK)
このシュワサウンド ə は『あいまい母音』とも呼ばれ、読み方は「あ」でもない「う」でもない、その中間という感じ。
例としては、こんな単語に登場します。
シュワサウンドを使った単語の例
- about /əbaut/ (ゥバウトゥ)
- of /əv/ (ゥヴ)
- moment /móumənt/ (モウムントゥ)
- lemon /lemən/ (レムン)
(※正確な発音ではありませんが、分かりやすいようにカタカナで表記しています)
実際にシュワ ə を発音してみよう!
それでは実際に発音してみましょう!
- まず口を閉じる
- 口を少し半開きにする(指1本分くらい)
- 舌はリラックスさせて下顎に寝かせておきましょう
- 口を動かさずにぼんやりと「あ」「う」と発音してみる(喉の方で音を出すイメージ)
- この「あ」と「う」のあいまいな中間音がシュワ ə です!
うまく発音できたでしょうか?
【発展編】シュワサウンドはどこに現れる?発音法則のお話
ミミ
実はシュワサウンド ə には次の特徴があります。
- たいていいつも弱く読まれる
- アクセントが置かれることはほとんどない
あいまい母音とも呼ばれるくらいなので、たいていいつも弱く読まれます。
また、アクセントが置かれることはほとんどないです。
アクセントは lemon /lémən/(レムン)のように、単語の中で強く読まれるところ。
イントネーション
さきほど紹介した以下の例でも、シュワサウンド ə にはアクセントが置かれていません。
シュワサウンドを使った単語の例(再掲)
- about /əbάut/ (ゥバウトゥ)
- of /əv/ (ゥヴ)
- moment /móumənt/ (モウムントゥ)
- lemon /lémən/ (レムン)
(※正確な発音ではありませんが、分かりやすいようにカタカナで表記しています)
この弱く読まれるのがシュワサウンド ə のやっかいなところ。
そのせいでリスニングで聞き取るのが難しかったりします。
ぜひ音声をくり返し聞く、スピードを落としてみるなどして、じっくり聞いてみてください。
【補足】斜体のシュワ ə やかっこ付きシュワ(ə)は特に弱く読まれがち
ここまでであいまい母音シュワについてざっくりお話してきました。
ところでみなさん、斜体字(イタリック体)のシュワ “ə” やかっこつきのシュワ(ə)を見たことありませんか?
斜体字(イタリック体)のシュワ “ə” とかっこつきのシュワ(ə)は同じものと考えてもらって大丈夫。
斜体字(イタリック体)のシュワ “ə”
= かっこつきのシュワ(ə)
ポイントは斜体のシュワ ə もかっこつきのシュワ(ə)も、弱く読まれがち(人や場合によっては省略される)音です!
- 普通のシュワ ə :普通のあいまい母音
- 斜体字 ə や(ə):省略されがちなあいまい母音
省略といっても、イメージしにくいと思いますので、例をあげて説明していきますね。
variousを例にシュワサウンドの省略を解説
今回はvariousを例に上げて説明します。
variousの発音記号は /vé(ə)riəs/ です。
- 3文字目がかっこつきシュワ(ə)
- 最後から2番目が普通のシュワ
ここでかっこつきシュワ(ə) はよく省略されることがあるんでした。
だから、このvariousは次の2通りの読み方ができます。
- /vériəs/ ヴェリゥス (ə の省略)
- /véəriəs/ ヴェゥリゥス
(※正確な発音ではありませんが、分かりやすいようにカタカナで表記しています)
このように、かっこ付きシュワ (ə) は弱く読まれがち、省略されがちという点が普通のシュワ ə との違います。
ただ早い会話では、普通のシュワ ə も弱く読まれることが多いんです。
だからそこまで細かいことは気にせずに、シュワ ə は弱く読まれがちな音とざっくり覚えればOK!
legibleの発音記号は、lédʒəblです。əが、どうしてもイっぽく聞こえるのですが、聞き間違いでしょうか。