こんにちは、大学院生のタケシです。
お久しぶりです。ブログを開設してから2か月近くもブログを更新しなかったのは初めてです。
本題に入りますね。
突然ですが、大学院生タケシはこの後期から1年間大学院を休学します。
これから休学に至った経緯、休学中何をするのかなどを書いていきますね。
大学院休学に至った経緯
大学院1年生前期は多忙の極み

話は4月くらいにさかのぼる。
2017年度4月から晴れて大学院生となりました。大学生の頃と同じ大学、同じ研究室なので全然実感はなかったけど。
大学院生の方、院卒の方なら共感してもらえると思うんですが、大学院1年生の前期はかなり忙しい。
大学4年生の頃は卒業に必要な単位を取りきっているので、研究室の普段の研究をこなすだけでよかった。
しかし、大学院に進学するとまた講義が始まります。この講義が大学院生にとって本当にやっかい。
だからたいていの大学院生が1年生の前期でほぼすべての単位を取りきる計画。
大学院2年生に持ち込むと、就活や論文執筆、学会発表、修士論文と被って大変なことが予想できるから。
講義は大学生と同じくらいの10コマほど。内容ははるかに難しい。
つまり大学院1年生前期には普段の研究+週10コマの講義がのしかかる。
講義が忙しいなら研究の比重を軽くすればいいと思われるかもしれません。
そんなことはあり得ないのです。教授からしたら講義があるなんか知ったこっちゃないんです。
研究室嫌いが加速
忙しい日々に追われ、研究室嫌いが加速します。
大学4年生の頃から研究室嫌いは発症していましたが、何とかやっていけるかなレベルでした。ブログも始めてわりと毎日楽しかったし。
研究室嫌いを加速させた理由は主にこの3つ。
- 拘束時間が長い
- 教授が夜型なので自然とぼくも夜型に
- 研究テーマの見切り発車
拘束時間が長い
普段の研究+週10コマの講義をこなす日々だったので、拘束時間がかなり長くなりました。
曜日によってコマ数は様々ですが、18時くらいに講義が終わり、「さぁ今から今日の始まりやな」みたいな日が週に数度ほど。
学会の準備で忙しい夏休みのピーク時は土日も余裕で来ていましたね。
夏休みってふつうは休み過ぎて曜日感覚おかしくなると思うんですけど、大学院生は働き過ぎて曜日感覚がおかしくなります。
時間の使い方、タスク管理など多少改善できる点はあったように思いますが。
教授が夜型なので自然とぼくも夜型に
ぼくの研究室の教授は夜型です。当然会議や出張で忙しい日もあると思いますが、普段からお昼を回ってから大学に来ることもしばしば。
それから22時くらいまで大学にいるっていう感じ。
当然学生は教授と研究方針の相談や結果の報告をする必要があります。
しかし、先生が夜型なので必然的に夜型の生活が出来上がります。
すると帰るのが遅くなる→寝るのが遅くなる→起きるのが遅くなる→大学に行くのが遅くなる→帰るのが遅くなる→以下繰り返し
という悪循環が出来上がります。1秒でも早く研究室の空間から脱出したい派なのでかなりきつかった。
研究テーマの見切り発車
後にこれが休学の決め手になりました。
研究の見切り発車について簡単に説明します。
大学4年生や大学院生には普段の研究成果を発表する場として、学会発表があります。
学会は全国(時には世界中)の学生、教員や企業の研究者などが会場に集まり、各々の研究成果を発表する機会です。
学会発表を行うには学会当日の数か月前に、「今回は〇〇に関する発表を行います」という要旨(アブストラクト・予稿)を提出しなければなりません。
これを提出しないと学会発表を行えないんですね。
理想的には研究の成果があり、余裕をもってアブストラクトを提出し、数か月間は発表準備や他の研究を行うのがベスト。
しかし、現実的には研究がまだまだ途中だけどアブストラクトを提出し、数か月間で研究成果をあげ、慌てて発表するパターンも多い。
ぼくの教授は「学会発表にたくさんいってもらって成長してもらう」という方針なので、後者の『研究が途中でも学会発表を行う』スタンス。
しかし当然、後者の欠点は研究の成果がきちんと出るのかがわからないところ。
うつ病っぽくなり精神科を受診
今回のぼくの場合、研究に行き詰っていてあまりいい結果を持っていませんでした。しかしできるだけ学会には参加する方針なので、アブストラクトの締め切り2週間前に全く新しい測定方法を試し始めました。
学会に参加するために。
一週間のうち3日ほど深夜まで残って実験をし、アブストラクトを作成しました。
何とかそれでアブストラクトは提出できたものの、学会発表までの2か月間で期待していたような結果は得られませんでした。
特に学会の直前は夜通しで実験、測定、数値計算を行っていました。体力的にも、精神的にもキツイ毎日。
気付けば常にネガティブな考え方に。
「何でずっと研究してるんだ?」
「何で学会参加しないとダメなん?」
「生きてる意味ある?」
家と研究室の往復の毎日。体に力が入らなくなり、自転車をこいでも歩きと同じくらいの速さしか出ず。
頭は全く働かず、ノートはぐちゃぐちゃ。どこまで数値計算したかわからない。
人生で初めて精神的に病んでしまいました。とても研究できる状態ではなかったので3日ほど研究室をお休みしました。
ネットにあるうつ病診断ではもれなく「うつ病の可能性があります」でした。だからお休みの間に精神科も受診しました。
正直いい医者とは思えず、効果があったかは不明ですが、話を聞いてもらえただけよかったのかな。(医者はどもりながら話すし、聞き上手とはとても思えなかったけど。二度と行かない。)
ちなみにうつ病ではなかったそう。
でもお休みしているときに研究室の同期が家を訪ねてきてくれて、ずいぶん精神的に楽になりました。
持つべきものは同期だと感じました。
(※ちなみに学会発表は何とかこなしました。)
今しかないと思い休学を決意

研究室をお休みしているときは正直あんまり何も考えられませんでした。
寝たいだけ寝て、YouTubeを見て、テレビを見て、最小限のご飯を食べて寝る。そんな生活。
研究室に復帰してから数日間色々考えた結果、休学を決意しました。
休学の主な理由は3つほど。
- 研究に一度距離を置きたくなったこと
- 自分の人生について考えるなら今しかない
- 休学しても何とかなる
研究に一度距離を置きたい
1つ目は研究に一度距離を置きたいと思ったこと。
これまで書いたように、精神的に参ってしまうほど研究にちょっと疲れてしまいました。
だから一回距離を置きたいなと。でもこの理由はそんなに強くないかも。
自分の人生を考えるのは今しかない
ぼくこれまでずっとテキトーに生きてきました。
テキトーに理系を選んだし、何となく工学部に入ったし、周りも行くから大学院に進学しました。
「周りが…」じゃなく、自分が違うと感じたら方向転換を考えるべきだった。
何も考えずに大学院進学を決めるべきではなかったし、大学4年生の時に就活を経験しておくべきだった。
もちろん今の選択に全く反対っていうわけでないけど、言いたいことは『他の選択肢もちゃんと吟味したうえで選択するべきだった』ということ。
それをすごく後悔してるんです。
だから院卒でストレート就職するよりも、じっくり考えたうえで就職したいと思って休学を決めました。
休学なら新卒カードも残るし。
幸いにも浪人も留年もしていなかったので、年齢的なビハインドはそこまで大きくなくて安心。大卒の人と比べるのはNGです。
休学しても何とかなるやろ
実は、以前から休学することにはぼんやりと興味がありました。確かに研究室は嫌だけど、耐えられないわけじゃないし、ここで身につくものもあるし。
でもうつ病っぽい症状を経験してから、決断できました。
一回ちゃんと自分の人生について考えてみよう。
また大学4年生の頃から、ネット上で『大学院 休学』『大学院 中退』で検索していて、前例を見ていると何とかなるかって思いました。
『大学院 休学』『大学院 中退』で検索するのは理系あるあるだと思うんですけど、みなさんどうですか?(笑)
同じ大学生ブロガーに休学経験者がそこそこいたことも、決断で来た理由の一つです。何とかなるやろうって思えました。
また、そこそこ真面目に勉強を頑張ってきたおかげで、現在それなりの国公立大学の大学院生になれています。成績も上位10%に入るほど大学でも勉強を頑張ってきました。
休学しても1年遅れの就活でも推薦がばっちり使えるそうです。理系就職の推薦パワーはホントにすごい。
だから最強のバックアップがある状態。幸いメンタルは全快したので、休学中ダラダラ過ごす予定は全くありません。
休学中にいい成果が出せなかったとしても、このバックアップのおかげで大丈夫。
過去の自分ありがとう。
休学中の予定・フィリピンに語学留学

引用-サウスピーク
じゃあ休学して何するんだって話なんですが、そこまで明確な予定は決まっていません。
今のところ決まっているのはフィリピン留学だけ。
10月下旬から3か月間フィリピンに語学留学してきます。
学校はサウスピークというところ。
色んな学校で迷いましたが、ゴリゴリに勉強できる環境と教育方針に共感できたことが決め手でした。
(実はブログの月間閲覧数が5万回を超えていれば1か月無料だったのですが、ぼくのブログは3万回と惜しくも届かず。過去の自分ばかやろう。)
でも記事を書くことで少し優待してもらえることになりました。ブログやっててよかった。
留学の動機は実はずっと留学してみたかったから。
留学したいがために休学した部分もあります。やっぱりまとまった時間がないと留学できないので。
大学生の頃からぼんやりと興味はあったんですけど、当時は周りと違うことをするのがとても怖くて挑戦できませんでした。
今思うと、もっと前たとえば大学1,2年生の頃に留学していれば、人生設計が変わっていたかも。休学する必要もなかったかもしれないし、大学院に進学しなかったかもしれないなぁ。
あと純粋に英語が好きだから。
昔から英語でコミュニケーションをするのが好きで、海外に一人旅も何度か行ってました。
事前学習の1か月も含めて、合計4か月も英語学習に費やすので、それなりの結果を残します。
最低でもTOEIC900点は取ります。(今750くらいです)
発音矯正もみっちりやってきます。最近毎日オンライン英会話や座学で発音の勉強をしているんですが、超難しいです。発音こそ留学ならではかなと思うので、鍛え上げてきます。
好きな英語を将来武器にできるように頑張る。
他の予定は?
他の予定は今のところないです。
興味があるのは海外放浪やヒッチハイク日本一周、他業界のインターン、プログラミングの勉強などなど。
やりたいことが多すぎてどうしよ。
1年間でできるだけ動いてみたい。今後の人生設計のヒントになることをしたいな。
1年間の休学スタート

というわけで、理系大学院生が路頭に迷い大学院1年生の後期から1年間休学するという記事でした。
超長かったけど、最後まで読んでいただきありがとうございます。
数年後「大学院休学しても全然大丈夫だったぜ!」っていう記事を書きたい。
理系の大学院生はホントにいろいろ悩んでいる人が多いと思うので、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
本当にきつかったら休学してもいいと思います。
理系大学生のみんなに幸あれ!
休学中もブログは書きます!っていうより休学して時間があるのでいっぱい書きます。
1年後どうなってるかとっても楽しみ。
それでは!
こんにちは。私も理系の大学院生です。
私の友達が同じような状況だったのでコメントさせてもらいました。違う大学ですが、彼も理系の大学院生です。彼は院から違う大学に行きました。研究室でのストレスがすごいらしく、辞めようか悩んでいました。
あなたはどうして「辞める」ではなく「休学」を選んだんですか?たぶん就職の際に休学の方が良い面が多いのだと思いますが、また終わった後同じ場所に通うのは辛くないですか?
あと、私はその友達にどう声をかけてあげればいいでしょうか。良ければ教えてください。
まず、なぜ休学なのかですが、おっしゃる通り就活の事も考えに入っています。あとは休学からやっぱり退学は可能ですが、退学してやっぱり戻りたいは出来ないからです。
休学後、同じ場所に戻るのか、別の大学院に入り直すのかも未定です。どちらにもメリット・デメリットがあります。元の研究室に戻る場合でも休学には意味があると思います。研究室の外の世界は広いことがわかります。教授に自分の人生を縛られなくていいとわかります。たとえ一年後同じ研究室に戻ったとしても、違う視点でその環境を捉えられると思います。
次にご友人の方ですが、コメントから状況が判断できかねますので、『大学院から新しい研究室に移り、現在環境が良くない』と考えてコメントしますね。
まず理解してほしいことは、教授に人生を縛られる必要は全くないことですね。所詮数年の付き合いです。割り切って数年乗り越えてもいいと思います。主任に掛け合って研究室を変えてもいいと思います。新しく大学院に入り直してもいいと思います。あまり無責任なことは言えませんが、数年の遅れなら社会的な評価は変わらないと思います。理系は特に浪人も多いので。
辛ければ1ヶ月ほど休暇を取るように教授に相談するのも1つの手だと思います。さすがに教授サイドも死なれては困るので、限界だと伝えれば休めると思います。ぼくも結局3日ほどですが、勝手に休みました。
うまく伝えるのが難しいです。参考になれば幸いです!
僕もブロガーの大学院1年で休学しようと考えているので、ムッチャ共感しました。
僕は海外の観光情報サイト作りに行きます。